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ロータリークラブ

弁護士ブログ

ロータリークラブ

弁護士 舛田 雅彦

皆さんはロータリークラブをご存知でしょうか。1905年にアメリカのシカゴで、青年弁護士ポール・ハリスが中心となって4名の会員で設立されたシカゴロータリークラブが最初のロータリークラブですが、そのロータリーの理念に共感する会員が世界中に広がり、2014年10月1日の時点で、200以上の国と地域に、クラブ数34,558、会員数1,220,115人を擁する世界でも有数の社会奉仕団体となっています。
私は、今から23年前に、先輩弁護士の勧めで札幌幌南ロータリークラブという札幌市の豊平地区を中心とするクラブに入会したのですが、昨年7月から始まった現年度はクラブの第50代の会長を務めています。
社会奉仕団体といってもどんなことをするのか分からないという方も少なくないと思いますが、海外の恵まれない地域に対して地元のロータリークラブと協力して社会資源を提供し、青少年の交換留学の支援や各種奨学金の提供、国内や地域における各種社会奉仕活動(私たちのクラブでは、親子暗唱大会や暮らしや医療の無料なんでも相談会などを実施しています。)といった幅広い奉仕活動を行っていますが、ロータリーにとって最も特徴的なのは職業奉仕という考え方だと思っています。
職業奉仕の考え方の元になっているのは、上記の1905年のロータリー設立の話にも関わるのですが、当時のシカゴはギャングが横行し社会道徳は乱れ、人を騙してでも儲けた方が良いという考えがはびこっていた時代でした。そんな乱れた社会にあって、お互いに信頼できる公正な取引をし、仕事上の付き合いがそのまま親友関係にまで発展するような仲間を増やしたいという思いから設立されたのがロータリークラブです。
ロータリーの職業奉仕という考え方は、この「信頼できる公正な取引を」行うことによって社会に貢献することと理解していますが、要するに真っ当なビジネスをする仲間を増やすことで、社会をより良くすることができるという考えだということができます。
こんな考えに共感して、私も入会から23年が経ったのですが、経済情勢の悪化のせいか、私が入会して以降クラブの会員数は減少傾向が続いていました。しかし、ここ数年、私たちのクラブは会員数が増加に転じ、若い会員もどんどん入ってくるなど新しい広がりを感じられるようになってきました。
そんな、ロータリークラブの会長の仕事は、クラブ内の主要な会合にはほぼ皆勤で参加する必要がありますし、クラブの外の会合も少なくなく、時間を取られることが少なくありません。でも、1年間の会長の任期もあと1か月を切った現在は、ようやくゴールが見えてきたので、気を許して体調を崩すことなどの無いようにもう一頑張りしたいと思っているところです。
弁護士の業界を取り巻く環境は近年厳しさを増しており、弁護士の不祥事に関する報道も少なくありません。弁護士は、依頼者の皆様から信頼をいただくことで多額の資金の管理を任せられることも多いので、信頼を失っては業務を続けることはできないという仕事でもあります。
職業上の信頼という意味ではロータリーの理念とも共通するところがあるので、今後もロータリー精神を基本として業務を続けていきたいと思っているところです。
また、ロータリークラブでは、ロータリーの理念を共有することのできる仲間を求めています。興味のある方は私にご一報いただければ幸いです。

弁護士 舛田 雅彦
弁護士 舛田 雅彦

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