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隣家からの落雪を除雪してもらいたいのですが
昨年、郊外に家を新築し、入居しました。雪の多い時期だったので間もなく雪かきに追われることになったのですが、すぐとなりの家の屋根から落ちる雪が、わが家の庭にすべて入ってくるのです。その時は春も近かったので、あきらめてこちらで除雪したのですが、今年も同じことになるのかと思うと気が重くなります。
秋ごろ、一度話す機会があったので、それとなく雪のことを言ってみたのですが、「そんなはずはない」と取り合ってくれません。たしかに隣の雪は庭に落ちていたのですが、除雪してしまった後では「落ちなかった」と言われても証明のしようがないのですが、雪を放っておくと庭に大きな山ができてしまいます。
うまく相手に雪かきをしてもらうには、どうしたら良いでしょうか。
落雪の問題は隣人との関係ではかなり深刻な問題になることがありますが、まず、法律の基本的な考えをご説明しますと、自宅の敷地に隣の家からの落雪が侵入してくる場合には、土地の所有権または使用権に基づく妨害排除請求権として、その雪を排除するよう求めることができるというのが原則です。
そのうえで、隣地間の問題であれば、どうしてもお互いに何らかの影響を及ぼしあうのは避けられないことなので、通常の隣人関係であれば第三者の目から見ても受け入れるべき限度であるという「受忍限度」の範囲内の侵害であれば、その範囲内である限り妨害排除は認められないというのが現在の法律の考えです。
ご質問の場合には、隣の家の落雪が庭に入り込むということですが、そのことによって、庭の草木や建物が傷むという実害がなければ「受忍限度」の範囲内として請求が認められないこともあります。
また、もうひとつ考えなければならないポイントとしては、隣の家のほうが先に建てられていたということがご質問から窺えることです。隣の家が先に建っていたということになると、落雪の被害について家を建築する前から知り得たのではないかということで、仮に、隣の落雪があなたの家や大事な庭に被害を与えたとしても、その場所に家や庭を造ったことについてあなたの方にも落ち度があったのではないかと言われる可能性もあるということです。
ただ、現状では隣の方が落雪によってあなたに害を与えているということ自体を認めようとしていないのですから、まずは、落雪被害の状況を写真などで保存して、その事実を認めさせたうえで対策について話し合うのが良いと思います。
そして、話し合いの際には、「受忍限度」ということはどうしても考慮しなければなりませんので、そのことを頭に入れて、多大な費用がかからない範囲での落雪防止の措置を講じてもらうか、除雪費用を一部負担してもらうなどの解決を求めていくことになると思います。










