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介護新聞・さらに一言(第1回)
2010年06月24日
今回の介護新聞の記事では転倒事故の裁判例をご紹介しました。今後も裁判例をいくつか紹介することがあるかと思います。
裁判といったら遠い存在に感じるかもしれませんが、もちろんすべて実際に起きた事故が紛争となって訴訟に至ったものです。裁判例の説明では、なぜ事故が起きたのかを事後的に検証することが多いですが、ぜひ、「なぜ、訴訟に至ったのか」について想いをめぐらせて考えてほしいと思います。
事故が起きてすぐに裁判を起こす人はいません。必ず何らかの交渉等が行われて、それでは納得ができず、弁護士と相談をして、訴訟をしようと決断をし、裁判を起こしているわけです。経済的な支出を伴いながら、たくさんの時間と労力を使い、裁判を起こしているのですから、相当な覚悟があってのことだと思います。
訴訟を起こすとの決断に至るには、事故の発生自体に大きな不満、怒りを抱いているご利用者、ご家族もいることとは思います。しかし、事故が紛争化するのは、ご利用者側が普段から施設側に不信感を抱いていた中で事故が発生した、事故発生後の施設側の対応に不信感を抱いた、などという理由で感情的に許せないとなっているものも多いように感じます。
施設側に過失がある事故でも、ご利用者側が「普段からお世話になっているし、ミスは誰にでもあることだから大ごとにはしたくない。」などということで治療費等の実費を支出することで終わっている事故も相当数あるかと思います。
施設側としては、事故の予防、事故後の対応の徹底をするのはもちろんですが、事故の紛争化を避ける対策には、普段からのご利用者側との信頼関係の構築が重要であるといえるでしょう。
「なぜ、訴訟に至ったのか」を考えながら、信頼関係の構築のヒントをつかんでいただければと思います。










