ドロップシッピングにご注意下さい
2009年05月14日
1.皆さんは「ドロップシッピング」というインターネット上の販売システムをご存知でしょうか。「ドロップシッピング」とは、インターネット上における商品の広告・販売の一形態であり、ウェブサイトの閲覧者が商品購入の申込みをした場合、販売したウェブサイトの提供者(ドロップシッパー)ではなく、製造元や卸元(ベンダー)が直接商品発送を行うという取引方法をいいます。もう少し簡単にご説明すると、「ドロップシッピング」をしたい人(ドロップシッパー)が(1)ネット上に店舗を開き(2)商品を扱う専門業者と契約を結び、(3)価格を自由に設定してウェブサイトの閲覧者から注文を取り(4)業者に注文を伝え(5)商品は直接業者から注文者に直接送られるというシステムです。
2.この「ドロップシッピング」は、「自宅で簡単にできる副業」として宣伝勧誘されています。ウェブサイトの提供者(ドロップシッパー)は、商品提供業者(ベンダー)の卸値に自由に上乗せをして価格を設定して販売することができ、その差額分が利益となります。また、ウェブサイトの提供者(ドロップシッパー)は、商品在庫を持たずに、ネットショップを開くことができます。商品を仕入れる必要がなくなるので、ネットショップを始める上で、在庫を抱えるリスクがないというメリットがあります。さらに、ウェブサイトの提供者(ドロップシッパー)は、商品の梱包、発送などの受注後の業務を行う必要がないため、マーケティング活動に専念することができます。このようなメリットから、現在、多くの方が副業としてウェブサイトの提供者(ドロップシッパー)になっています。
3.しかし、近時、ドロップシッピングに関する相談が全国の消費者センター等に多く寄せられています。「初心者でも高収入が得られるとの宣伝文句に惑わされて、高い初期費用を投入してホームページを開設したが、利益がない。」、「毎月高収入が得られると思ったが、僅かな収入にしかならない。」といった相談が多数寄せられているそうです。「ドロップシッピング」は、素人が短時間の作業で高収入が得られるほど簡単なものではなく、初期費用を取り戻すのは至難の業のようです。そもそも、何の工夫も無く簡単に高収入が得られるのであれば、「ドロップシッピング」というシステムによってウェブサイトの提供者を募集すること無く、商品提供業者自身がマーケティング活動を行なうはずです。また、現在においては、同じ商品を扱うウェブサイトの提供者(ドロップシッパー)同士の競争もあると考えてよいでしょう。
さらに、以上とは別に「ドロップシッピング」自体を騙った業者による消費者被害(高額な初期設定費用を集めて、連絡が取れなくなったり計画倒産する等)も全国的に増加しているそうです。
4.東京都は、平成21年2月5日に「ネットショップ運営やネット広告で初心者でも簡単に高収入が得られる?ドロップシッピングやアフィリエイトによる儲け話にご注意!!」と題する「緊急消費者被害情報」を発表しています。「ドロップシッピング」を取り扱う業者の全てが悪徳業者ではありませんが、簡単に高収入が得られると謳って、高額な初期費用(HP制作料として請求される場合が多い)を要求する業者には特に注意が必要です。










